Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

ピオーネの果粒軟化と副梢管理

バイト先の農園でレンタルしているピオーネの果粒軟化が始まりましたので、副梢管理を行いました。 こちら山中に所在しますので、平地の私の圃場と比較すると一週以上は成育が進むのが遅いですね。 作業をしていて体感はしませんが、やはり気温が違うのでし…

白眉心対策

カラス対策に引き続き、白眉心の対策を実施して行きます。 この辺りは川っぺりで獣害も少なく、無論私も獣害に遭った事は有りませんので、今まで行っていませんでしたが(山手の圃場では猿に猪にと大変です)、ふとお隣さんと話してる内に獣害の話しになり、白…

防鳥ネットの設置

オーロラの色が付き始めましたので、急ぎ防鳥ネットを設置しました。 少ない収穫物をカラスにやられては一大事です。 まだ熟れていませんので当然カラスにとっても美味しくは無く、食べたりはしませんが、成熟度の確認か色が付き出すとつつきに来る可能性が…

遅れた粒間引きの対処

バイト先の農園でロザリオビアンコの粒間引きを行なっています。 今時分粒間引きを行なっているのは私達くらいでしょう、かなり遅れていますね。 ここは山の斜面に8反もの広大な圃場を有し、しかも梨の圃場もかなりの面積を有しておりますので、どうしても作…

シャインマスカット果粒軟化と副梢管理

オーロラに引き続き、シャインの果粒軟化も始まりましたので、副梢管理を行います。 シャインはより一層の果粒肥大を狙い執拗に、伸びる副梢は止めて行きます。 尚且つ、更なる糖度上昇を期待して日の当たる所はなるべく葉を多く残して切除し、葉面積を稼ぎ…

シャインとロザの袋掛け

長引く梅雨がなかなか明けないですね。 近年梅雨の終わりには必ず豪雨ですね、やはり異常気象なのでしょうか? 線状降水帯・・・怖いです・・・、豪雨警報が出ると2年前の悪夢がフラッシュバックします。 この度被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げ…

ピオーネ虫害と仕上げ摘粒

10日程バイトを休んでる間に、レンタルしているピオーネの果粒肥大もかなり進み、詰んで来ましたので仕上げ摘粒と玉直しを行い、袋も掛けてしまいました。 ムムッ、粒が縦一列に揃えっていますねー! 肩もしっかり巻いてますし、ですねー! これは図鑑級の房…

オーロラ果粒軟化と副梢管理

オーロラブラックが果粒軟化し始めました。 満開2週から伸ばし放題だった副梢を切除して行きます。 オーロラは中の副梢があまり吹かないので、比較的楽ですね。 これ以上粒が大きくなっても困りますので、あまり執拗には行いません。 私としては粒が小さ目で…

苗木の育成管理①

私の園地では最後の新植となる今春に植え付けを行いましたマスカットオブアレキサンドリアとクイーンニーナの一年目の育成管理を記事にしたいと思います。 2月下旬に、アレキ1本とクイーンニーナ2本の苗木定植を実施しました。(詳しくは苗木の定植で記事にし…

オーロラブラック袋掛け

オーロラブラックの袋掛け前、最後の予防を早朝に行いましたので、早速掛け袋を掛けて行く事にしました。 色付きぶどうには、遮光性のあまり強く無い白の袋を使用します。 白の掛け袋です。 端が外れる所に巻き付け用の針金が入っています。 最終着房量は139…

ロザリオビアンコ2回目ジベ処理

梅雨の中休みの晴れ間に、ロザリオビアンコの2回目のジベ処理をとっとと行ってしまう事にさました。 午前中は気温はあまり高く無くは無いですが、しっかりと☀️ていましたので、お昼にジベを溶きバイト先の農園よりいざ・・・、何故か☁️って参りました。 しか…

オーロラ仕上げ摘粒と玉直し

仕上げ摘粒にはまだ少し早いですが、オーロラブラックの房が詰んできましたのでそろそろ見直しを・・・。 房の上下を手で持ち、少しクニクニ捻ってみて、動かないもしくはあまり動かないようであれば少し粒を抜いてやります。 私は最終袋掛け時に手で捻って…

二年生育成若木の樹冠拡大

昨春に新植しました、二年生育成若木延長枝も続々と目標通り順調に伸びましたので、この辺で簡単に記事にしたいと思います。 昨春にはピオーネ3本、オーロラブラック2本、瀬戸ジャイアンツ2本、クイーンニーナ2本の計9本を新植しました。 昨年前半はあまり伸…

果粒軟化期までの枝管理

満開2週間を過ぎましたので、副梢管理が出来ずボサボサ状態です。 むさ苦しくて鬱陶しいですねえ! 特にシャインは満開2週間から果粒軟化期までに強い枝管理をすると生理障害が起き易いと言われています。 なのでこの時期は副梢管理も出来ません。 シャイン…

摘房

二回目のジベ処理も無事?終了し、約一週間が経過しました。 ジベ焼けが発生する様子も無さそうなのでそろそろ摘房し、不要な房を整理して行きたいと思います。 早めに房数を制限し、養分をより集中させて房及び実の成育をより促進したいと思います。 無駄な…

ロザリオビアンコの荒粒間引き

ロザリオビアンコの一回目のジベレリン処理も終わり、少し粒も肥大してきましたので早めに荒粒間引きを行って行きます。 ロザは元々の粒数が異様に多いので、遅れるととても面倒な事になります。 今年はロザの満開が見事に揃い、最初の満開花穂を確認してか…

2回目ジベレリン処理

そろそろ満開2週間となりますので、2回目のジベレリン処理を行いたいと思います。 シャインマスカットとロザリオビアンコのみ2回目処理を行います。 2回目処理はジベレリン単用もしくはフルメット単用て行います。 一回目のように混合は出来ません。 わざわ…

粒間引き(摘粒)荒間引き

一回目のジベ処理後、そろそろ粒も大きくなりだしましたので、粒間引き(荒間引き)を行いたいと思います。 全ての粒をそのまま残してしまいますと、房の中で粒がパンパンに詰まってしまい、房の中に粒が入り込んでしまったり、粒同士が押し合って粒が潰れてし…

シャイン3年生の延長枝

育成中のシャイン3年生の今年の延長枝が早くも予定地点まで到達しましたので、先端を摘心して止める事にしました。 苗木新植から3年目WH型の亜主枝を中支柱で2スパン、約5m伸ばしましたのでこの亜主枝はこれで樹冠完成とします。 昨年は副梢管理を徹底し逃げ…

肩決めと二股等切除と不良房の摘房

一回目のジベ処理が大体片付きましたので、急ぎ肩決めを行います。 肩部を切り落とせるのは概ね満開7日までですので、粒が大きくなり始め又果軸長が伸び出した房から急ぎ行います。 先端が二股になった房や団子になった房もこのタイミングで切除修正します。…

1回目ジベレリン処理(ホルモン処理)

オーロラとシャインがいよいよ満開期を迎えましたのでそろそろ1回目のジベレリン処理を行っていきたいと思います。 ジベレリンと言うのは植物ホルモンの一種で、稲の病気から発見されたらしい、種無しぶどう栽培には欠かせない薬剤です。 満開から満開3日後…

ぶどう鋏

私は毎年シーズンに入る前にぶどう鋏を新調していますが、今年は鋏ケースも新調する事にしました。 鋏はぶどう農家にとって一番重要な道具です。 私はチカマサ製のステンレスぶどう鋏B-300Sを愛用していますが、シーズン中は鋏にシブが付いて動きが悪くなり…

房作り(花穂整形)と摘心

ジベの印に残していた花穂の肩の蕾が咲き始めましたので、房作り(花穂整形)(花穂の切り込み)(花切り)を始める事にしました。 5月22日若い方のシャインに一花穂に一蕾開花確確認。 5月24日には八分咲きになりました。 オーロラと古い方のシャインも開花確認し…

フラスター処理の試験

シャインマスカットを生産する中で一番の悩みの種は肩部の巻き不良だと思います。 どれ程粒揃い良く、大粒で玉張りの良い房を作っても肩部が巻き込まないと房型は悪くなり、一気に商品価値が低下します。 肩幅の広く肩部の巻き込みの悪いシャインマスカット…

ストレプトマイシン処理

今冬は暖冬で妙に暖かかった為生育が早いかと思いきや、蓋を開けて見るとどうやら昨年とあまり変わらないようです。 春先に少し冷え込んだせいでしょうか? 昨年の満開期がオーロラ、シャインで5月末、ロザが約一週間遅れくらいでしたので昨年同様であればそ…

新梢の誘引と予備整形

この時期のぶどうの成長は速く、逐日ぐんぐん成長します。 作業は遅れないようにしないといけません。 ぶどう栽培は一つ作業が遅れだすと手間が倍増し、後々の作業が日増しに遅れリカバリー出来なくなってしまいます。 まあ私の圃場は成木が少ないので遅れる…

ガットサイド塗布 コウモリガ対策

害虫であるコウモリガ対策にガットサイドを塗布しました。 このコウモリガと言う虫は厄介な奴で成木にはあまり影響は無いのですが、幼木や若木に進入され木の中身を食い荒らされると、木が枯死してしまいます。 秋に羽化したコウモリガの成虫は飛翔しながら…

摘穂

早くも展葉5〜6枚程度となり房型も見えてきましたので、摘穂を行いました。 1新梢当り1花穂に制限し、新梢と花穂の競合を防ぎます。 なるべく雨に当たらないように基本的には第一花穂(基部の花穂)を残します。 房型の優劣、古いピオーネやオーロラなどのよう…

肥料の分施

ぶどうは野菜などのように多くの肥を必要としませんので、通常は収穫終わりくらいに礼肥、そのひと月後くらいに基肥を施用するだけですが、今年は分施にチャレンジしたいと思います。 一応簡単な指標は有りますが、施用量やタイミングは各木の樹勢や土壌の状…

芽かき作業 1回目

そろそろ新芽も出揃い、ちらほら展葉も始まって来ましたので、一回目の芽かきを行う事にしました。 副芽を中心に不定芽、基底芽、極端に向きの悪い芽など100%使用しないであろう芽をかき取り、早い目に新芽同士の養分の競合をなるべく少なくします。 育成若…