Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

シャイン3年生の延長枝

育成中のシャイン3年生の今年の延長枝が早くも予定地点まで到達しましたので、先端を摘心して止める事にしました。

苗木新植から3年目WH型の亜主枝を中支柱で2スパン、約5m伸ばしましたのでこの亜主枝はこれで樹冠完成とします。

昨年は副梢管理を徹底し逃げを作らなかったせいか枝が太り過ぎ、なんとか芽とびはまぬがれましたが、ろくな枝にならず今年の序盤は非常に調子が悪く、一時は今年の樹冠拡大を諦めかけてましたが、5月の中頃過ぎくらいから急に調子を取り戻し、一気に元気良く伸びました。

延長枝の付け根辺りはすでに昨年伸ばした亜主枝に勝るとも劣らない太さになっていますし、葉っぱも異常にデカイです。

おかげで誘引に苦労させられました。

枝が太くて硬い為全くしなってくれません。

元から3〜4節を一気に捻枝しても言う事を聞いてくれず、通常無理の無い方向に誘引しようと少し主枝線に寄せただけで根元からポロッと行く始末・・・風で揺れて折れないようにと軽く紐で吊り支えるだけでポロッと行く始末・・・毎日風が吹き出すと気が気では有りませんでした。

流石に先が地面に触れる位になり、普及所の指導員さんが別件で訪れた時に相談すると、開花期を過ぎればだいぶ付け根も強くなってきますよとの事でした。

お言葉通り5月末に軽く紐で吊り上げる事から始め、今週月曜にようやく誘引にこぎ着ける事が出来ました。

それからでもさらに1本根元から折れてしまいましたが😢。

例年ならば成育が鈍ると嫌なので、スペアの延長枝は用意しませんが、流石に今回はスペアと共に2本伸ばしておきました。

昨年同様元気過ぎて末恐ろしいような、どんな房を生らしてくれるかと楽しみなような・・・

複雑な気持ちです。

20節程伸ばしましたが、もう少し伸ばして20節辺りがかっちりしてから止めた方が良かったかも知れません。

次の延長枝からはもう少し伸ばして、20節辺りが充実してから摘心して止めようと思います。

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三年生のシャインマスカット

主幹もかなり太いです。

根域も昨秋土作り時に、株元から軽く半径3mを超えていました。

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先端部を摘心

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先端部を少し下げて、再伸長をなるべく抑て充実を即します。

昨年の失敗を教訓に、ここから先端の副梢を伸ばして逃げを作り太り過ぎ無いようにします。

昨年は副梢、副々梢と完璧に止めまくった為、枝太りもそうですが、伸ばす物の無いぶどうは本来次春に出す為の副梢付け根に出来た芽を次々と発芽させました。

それを又完璧にかき取っていましたら、通常木質化しでから副梢の付け根に出来るぽこっとした一個の基底芽では無く、その部分に細かい芽が4〜5個付くような状態になってしまいました。

その芽から伸びた枝は何とか回復してきましたが、半分芽萎えしたような状態でした。

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スペアに伸ばしている枝は様子を見てまだ暫くは伸ばし続けようかと思います。

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葉っぱがデカイです。

私の圃場の古い方のシャイン成木も結構デカイ葉を付けますが、まだそれよりひと回り大きそうです。