Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

2回目ジベレリン処理

そろそろ満開2週間となりますので、2回目のジベレリン処理を行いたいと思います。

シャインマスカットとロザリオビアンコのみ2回目処理を行います。

2回目処理はジベレリン単用もしくはフルメット単用て行います。

一回目のように混合は出来ません。

わざわざコスパの悪いフルメットを使用される方はあまりいらっしゃらないかと思いますが、私は昨年期限間近のフルメットが余ったので、H型のシャインの半列だけ試験的に2回目をフルメットで行ってみました。

結果はその半列だけ明らかに他より粒が小さくなってしまいました。

これは偶然か気のせいかもしれませんが、その対面半列がもう一列と比較して粒の大きな房が多かったように思います。

値段は高いし、粒が大きくなる訳でも無し、2回目処理をフルメットで行う利点は何処に有るのでしょうか?

ジベ焼け防止くらいのような気がしますが・・・。

今回は全てジベレリンのみで、実施します。

適期は満開後10日〜15日後ですので、2回目は全て一気に行います。

今日から暫く雨模様のようです💦。

予定より2日早くなりますが悩んだあげく、曇天ですが朝に少し苦しいですけれども時折り晴れ間も垣間見られましたので、思い切って本日決行しました。

まあ曇天とは言え、結構生温い風が強く吹きましたので風がドライヤー代わりとなり、比較的早く乾いたようです。

ジベ焼けの心配は恐らく要らないでしょう。

気の早いご近所さんは昨日の晴天下で行っていましたが、昨日は時期を早める事を思い切れませんでした。

今年は古い方のシャインの満開がかなりバラ付いてしまい、5月31日からスタートし、少量(4房程度)とは言え最終日が6月8日でしたのでまだ2日しか経過していない事になります💦。

6月3日時点で約8割程、それでも一週間くらい

・・・大丈夫でしょうか?

記事にしているうちにだんだんと心配になってきましたが・・・、まあ心配していても先に進めませんので、ここは一つアバウトに行きましょう!

きっと絶対大丈夫な筈です👍😁!

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期限間近のジベレリン粉末が残っていましたので今回は粉末で、希釈濃度は25ppmですので水2Lにジベレリン粉末一袋を投入し、良く攪拌して溶かします。

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2回目処理時はらくらくカップ2を使用します。

カップは確か特大サイズだったと思います。

ジベ処理を楽に行う為の道具で、本体タンクの蓋部に単一電池四つで駆動する電動ポンプが内蔵されており、カップの手元に取り付けられているS/Wを押す事によりポンプが駆動し、タンクに入れられた薬液を吸い上げてカップ内にスプレー吐出します。

カップ内のスプレーに房を通す事で房に薬液を付着させます。

吐出され余った薬液は、カップの底からリターンホースを通って再びタンク内に戻ります。

薬液をこぼしてしまう心配も有りません。

一回目処理時にも使用出来れば楽で良いのですが、一回目処理時は粒の全面に隈なくたっぷりと付着させ、粒に薬液を良く浸透させる必要がありますので、曇天などの比較的乾き難い条件下で浸漬にて行わないといけません。

なので、一回目処理には使用する事は出来ません。

私の園地には2回の処理を実施する成木はシャイン2本とロザ1/2本(オーロラは一回目処理のみ)だけなので、らくらくカップを使用するまでも無いのですが、2回目処理時にはジベ焼けが起きる可能性が一回目処理時より高まります。

なので早めに乾くようにアッサリ目に薬液を付着させた方が良いので、浸漬よりスプレーの方が適しているように思います。

天候条件も一回目と違い良く乾く晴天時に行い、薬液付着後は良く振るって薬液をある程度落とした方が良いようです。

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では早速、S/Wを押して薬液を噴出させながら房をカップ内に先からサッと入れてサッと出す感じです。

その後房に付着した薬液を、手で果軸を持ち軽く揺すって薬液を振るい落とします。

以上のような単純作業となります。

とは言え房数が多くなると、これだけでも結構大変でかなりの時間も消費していまいます。

改めて今更思いますが、ぶどう栽培は手間と時間が掛かりますねー。

満開2週間と言う事で、荒間引きと並行して全ての副梢、副々梢を必要枚数で一度止めてしまい、生理障害が出ては困りますので果粒軟化期までは(特にシャインは生理障害が出やすいので)執拗な枝管理は行いません。