育成若木の剪定と電動剪定鋏
ぶどう棚の新設工事も無事に完了し、たった3本しか無い成木の剪定も済まして、漸く私の苦手な寒い冬が終わりを告げようとしていますので、育成若木35本の剪定を開始して行きたいと思います。
それにしても、最後の最後にとんでも無く寒くなってしまいましたね〜😭。
ビュービューと強風が身に染みて、私的にはこの冬一番の辛い2日間となってしまいました。
寒さに負けずに頑張って参ります!
とその前に、成木シャインの剪定時、枝のあまりの堅さにめげてしまい、電動剪定鋏を導入する事にし、昨日届きましたので、早速シェイクダウン・・・!
マキタの充電式リチウムイオン電池シリーズの電動剪定鋏UP362DPG2、フルセットです。
私は同シリーズのディスクサンダーを所有していますので、電池の一つの買い増しでも対応出来たのですが、こちらの付属電池はBL1860Bで18V-6.0Ahの二機掛け、私のディスクサンダーの付属電池はBL1830Bで18V-3.0Ah、使用は可能ですが、電池の持ちが気掛かりです。
なので、電池×2と二口急速充電器付きのフルセットを購入する事にしました。
こちらは高トルクタイプになりますが、マキタの電動剪定鋏にはもう一手、標準トルクタイプのUP361DPT2が有ります。
定価で800円しか違いませんが、購入される方がいらっしゃるのでしょうか?
MAX製のザクリオPA-FJ301と悩みましが、私の調べた限りザクリオは税込定価253.000円の安いネット業者で198.800円、一方マキタ製は税込定価240.380円の155.480円です。
やはり約4万円の価格差は大きいですね〜、まあ天下のマキタ製ですので品質にも問題無い物と思われますし・・・、それにマキタは電池が他の電動工具等に使い回せて便利です。
使い勝手の差は不明ですが、ザクリオの最大切断径は30mm、一方マキタは通常モードで最大25mm、太枝モードで最大33mmですので、性能的には気持ち上回っているかと・・・🤔?
バッテリーユニットと18Vリチウムイオン電池×2です。
作業リュックです。
重たい電池とバッテリーユニットは、このリュックに収納し、背中に背たらって楽に作業する事が出来ます。
二口急速充電器で、2個のリチウムイオン電池を一気に充電出来ます。
100VのAC充電で、フル充電まで約55分で、リチウムイオン電池は継ぎ足し充電が可能です。
ハサミ本体と専用ホルスター、ハサミの重量は約0.8kgです。
コントロールユニット、電源S/Wです。
リュックにバッテリーとバッテリーユニットをセットした状態です。
それぞれケーブルで接続し、電源S/W ON、緑のパイロットランプが点灯します。
異常が有る場合は、赤のパイロットランプが点灯or点滅、又状況により緑のパイロットランプの点滅で知らせてくれます。
後は、鋏のトリガーを2連続で引くと、待機モードが解除されて作業可能状態となります。
何故か本気の収納バッグ???。
マキタの商標が無ければ、プチ旅行に使えそうな本格的なバッグです💦。
こんな物は要らないので、その分価格を抑えて頂ければと・・・、若しくは替刃を頂ければと・・・😓。
その他ブレード交換用ツールや純正潤滑油、ブレード研ぎ用ヤスリ等が付属されています。
安心の補修アフターパーツも充実しているようです。
尚、標準装備のブレードは堅枝用シャープブレードです。
バッテリーをフル充電してセットし、準備完了!
では早速、使用して参りましょう!
メインS/WをONにし、緑のパイロットランプを確認。
トリガーを2回引き、待機モードを解除して、後はトリガーを引くだけで、ブレード上刃が可動します。
トリガー前部の赤い開口調整レバーを倒すと、太枝モードとなり、ブレードの開口が広がり、直径33mmまでの太枝も切断する事が可能となります。
これは今年4年生のロザリオビアンコ の昨年の延長枝ですが、かなり太くて堅そうです💦。
思わず、ノコを引っ張り出して来たくなりそうですが、果たして電動剪定鋏の能力は如何に?
太枝モードにして鋏を当てがい、トリガーを引きます。
カメラの作動音のようなモーター音と共にブレード上刃が作動し、見事に何の抵抗感も無く、鋏で紙を切るかの如く、スパっと切断されました😁!
これは楽ですね〜!
トリガーの引き代も長く、それなりに引く抵抗感も適度で、違和感もあまりありません。
実際に手作業で切断している感覚に近い物がありますねー。
トリガーの引き代内で、引きを止めると、ブレードの作動もちゃんと止まります。
どんな感覚なのかと不安でしたが、かなり優秀ですね!
これは良い買い物をしました。
太くて堅いシャインの枝の節もサックサクです!
勿論、このような細い枝もスパっと切断出来ます。
細かい気根や吊り紐なんかも一刀両断です。
これは・・・、指を切断しないように気を付け無ければ・・・💦!
枝を切る時に、枝を下に落とさないように手を添えますが、重々気を付けなければ、鋏本体重0.8kgと、重たいと言う程では有りませんが、トリガーを引く瞬間に重みから刃先がブレる時があります。
かなり危険です!
暫く作業して気付きましたか、トリガーガードが手元方向に長い為、私の手の場合、中指の第二関節がトリガーガードの膨らみに丁度当たって、少し痛くなりました。
中指の位置を変える事で解決しますが、作業は少し行い辛くなりますね。
私の手は割と大き目ですから、手の小さい方や女性の方は使い難いかも知れません。
今年4年生のシャインマスカット育成若木です。
樹勢は非常に強く、毎年驚く程の成長を見せてくれます。
亜主枝は後30〜50cmも伸ばせば樹冠の拡大は完了し、いよいよ来年からは、4年生シャインマスカットは20本が全て成木となり、本格的な収穫が始まります。
今年は初生りとし、一昨年の延長枝に基準量の半数程度の房を付ける予定で、昨年の延長枝にはまだ房は付けず、更なる樹勢の充実を促します。
いや〜楽しみですねー!、どんな房型のシャインマスカットが出来るのでしょうか?
昨年の試験生りでも、果軸町7〜8cmで600gに迫る房重を記録していますので、かなり期待大々々です!
育成初年度に西日本豪雨災害で、小田川が圃場の真上で決壊して完全に丸一日水没し、一時はどうなる事かと思いましたが、良くここまでスクスクと成長してくれた物です!
先ずは、昨年伸ばした1年目の亜主枝延長枝を切り詰めます。
樹勢や延長枝の充実に特に問題が無ければ、18節残して切り返します。
一年で伸ばす事の出来る延長枝は、最大で概ね18節とされています。
折角伸ばしたのにと、欲張って長く残しても、芽飛びして新芽が出なかったり、芽が出ても勢いよく伸び無かったりする原因となり兼ねず、樹勢を弱らせて、将来的に良い木にならない可能性も有ります。
私の園地で樹勢に難が有るのは、クイーンニーナとアレキだけですので、その他は通常通り昨年の伸ばし始めから数えて18節、19節目を犠牲芽剪定し、切り落とします。
あまり伸びていないように思われますが、私のシャインは強勢で非常に伸びが強く、私は伸ばす事より枝の充実を重視する為、早々と摘心し、伸びを抑えてあります。
これは私のやり方で、正しいかどうかは分かりませんが、教科書では7月下旬〜8月上旬まで伸ばし続けて摘心し、その後枝先を下げて伸びを抑えると有りますが、私の場合はこれを早々と6月中〜下旬に行い、先端から出る副梢を逃げとして伸ばします。
その副梢が伸び過ぎると切り戻し、再度その副梢から出る副々梢を伸ばして、これを伸びが終わるまで繰り返します。
早々と延長枝を止めるだけでは、太く強くなり過ぎてしまう可能性が有りますので、こうして養分の逃げを作ってやります。
因みに、一昨年の私のように、延長枝も副梢も徹底的に止めてしまうと、翌年出る筈の副梢の基底芽が芽吹いてきます😵。
昨年は程々に抑えましたので、基の方は太く扁平している枝も有りますが、大半は三色ボールペンくらいの丁度程良い太さとなりました。
続いて副梢の剪定を行なって行きます。
昨年の延長枝なので、結果枝は有りません。
なので、副梢の付け根に有る基底芽から今年の結果枝を出しますので、副梢の1芽目を犠牲芽剪定して行きます。
昨年普及所の指導員さんに、新芽が伸びる邪魔になるので、基から切るように指導されましたが、万が一枯れ込むと💦と頭をよぎってどうしてもこのように・・・、まあピオーネやオーロラは、大半の副梢が枯れて勝手に無くなっているので大丈夫だとは思うんですが・・・。
続いて一昨年の延長枝を剪定して行きます。
シャインマスカットは樹勢が強く、伸びが良い為、どうしても節間が長くなってしまいます。
私のシャインも特に樹勢が強いので、言うに及ばずです。
節間は片側で概ね40cm程でしょうか、新梢は約20cm間隔で誘引したいので、節間が広い所は2芽剪定し芽座を2つに分岐します。
とは言え、芽座が極端に長くなってしまうのも考え物なので、2芽目までの節間が長過ぎる物は1芽剪定し、基底芽が出ればそれを、向きが悪いなど場合によっては副芽や最悪不定芽を利用します。
2年目の亜主枝は芽座の確保が最優先です。
シャインの場合、もうええわっと思うくらいそこかしこから芽が出てきますが、副芽や基底芽や不定芽はあまり良い枝にならない場合が多いので、出来れば使用したくはないものですが・・・。
先ずは昨年に剪定した副梢を根元から切り落とします。
ここは下芽になっていますので、2芽残すには丁度良い(対面に振り分ける事が出来ます)のですが、芽が足りているので、1芽剪定します。
2芽目の芽の真下で切り返します。(犠牲芽剪定)
ここはかなり節間が広いので、2芽剪定で。
芽も左右を向いていますので、振り分けるには丁度良いですね。
そんなこんなで、育成若木シャインの剪定1本が終わりました。
ブレードの刃先が少し欠けてしまいました。
どうやら棚線を挟んだようです。
棚線を切る程のパワーは無いようですが、刃が欠けてしまうので、気を付け無いといけませんね。
一日使用しましたが、蓄電量は一目盛りも減っていません。
なかなかの低燃費、優秀ですね。
これならば、3.0Ah電池一つの買い増しで充分でした😂。