Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

防鳥ネットの設置

オーロラの色が付き始めましたので、急ぎ防鳥ネットを設置しました。

少ない収穫物をカラスにやられては一大事です。

まだ熟れていませんので当然カラスにとっても美味しくは無く、食べたりはしませんが、成熟度の確認か色が付き出すとつつきに来る可能性が有ります。

不思議な事にカラスは何故か、色付きのぶどうにしか来ないそうです。

香りじゃーと言われる方、袋の色じゃーと言われる方、様々な意見が有りますが、カラスの真意は私には分かりません。

私の圃場の近辺は近くに大きな山も無く、あまり獣害は有りませんが、あと白眉心が偶に出るそうです。

カラスはあちこち構わず食い散らかしますが、白眉心はかなり行儀がよろしいようで、一番端から順番に一房づつ一粒残さずに食べて行き、一列食べ終わったら又次の列へと見事に綺麗に食べて行くそうです。

その見事な食いっぷりに被害に遭われた方も、こんなに綺麗に食うてくれゃあええわーと、まあ冗談でしょうがあっさり諦めがつくと言われます。

幸いにも私はまだ双方共、一度も被害に遭った事は有りませんが、用心には越した事は有りません、転ばぬ先の杖とことわざでも有りますので、今年は白眉心の対策もしようと思います。

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色付きのぶどうは私の3つの圃場でここだけですので、将来的には周囲線に沿ってぐるりと一周を1.8mの海苔網で囲い、メッシュとメッシュの間に2本の凧糸を張るつもりで、すでに海苔網は用意してありますが、今年まではオーロラブラック1本だけなので、使い捨ての安価な防鳥ネットを使用します。

オーロラの真横にシャインがありますので、オーロラのみを囲う事はできませんので、オーロラとシャイン2本を囲ってしまいます。

サイズ1.8m×18mを3セット使い囲います。

ホームセンターにて、1セット192円で購入して来ました。

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中身は防鳥ネット1枚とナイロンラインです。

ぶどう用とかでは無く汎用ですが、通常は野菜などの上に張る物です。

では早速。

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草がボーボーです😭。

梅雨に入るまでは、ほぼ草の無い状態を保っていましたが、長引くこの梅雨で除草(草枯らし)が出来ません。

じゃあ刈れば、との声が聞こえて来そうですが、私は草をそのまま刈るような無駄な事はしません。

この時期刈った草など、瞬く間に伸びてきてしまいます。

伸びた草は枯らしてから刈りますが、私は草刈りが嫌いなので、梅雨時期でも無ければ草が伸びる前に草枯らしを行い草刈りは行いません。

月一ペースくらいで行っていると、ほぼ草の無い状態を保つ事が出来ます。

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話が脱線してしまいましたが、とっとと進めて行きましょう。

まずネットを束ねているナイロン紐を解き取ります。

くれぐれも端の青い部分を束ねているビニール紐を外してはなりません、私は最初知らずに全てのビニール紐を一気に外してしまいましたが、見事に使用不能になり敢え無く廃棄処分となりました。

青い部分が紐により輪っかに保持されていますので、その輪っかにナイロンラインを通します。

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入り口の位置を決めて、そこをスタート地点にします。

予防時に動噴のホースを一番引き込み易い所を入り口にします。

スタート地点の棚線にナイロンラインを括り付けて、その近くにネットをぶら下げておきます。

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ネットを張る部分に、ナイロンラインを巻き付け台紙から外しながら引いて行きますが、落ちないように都度数カ所枝に引っ掛けておきます。

適度な地点まで引いたら、括り付けてラインを固定します。

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ここで上下共、輪っかを束ねていた紐を外します。f:id:GrapeTopia:20200711054511j:image

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スタート地点をピンチで留めておいて、ラインに沿ってネットを伸ばして張って行きます。

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端まで到達しましたらネットをピンチで留めておきます。

このままでは下部に隙間が開きますし、風が吹くとまくれ上がりますので、下部はマルチ押さえピンで地面に留めて行きます。

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上部はなるべく隙間を減らすよう、ビニールを留めているピンチに、可能な箇所は共留めします。

枝先が飛び出ていますから、あまり共留めは出来ませんので、残りは飛び出た枝先に引っ掛けておきます。

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マルチ押さえピンを用意。

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ネットの最下部を、数カ所ピンで地面に刺して留めて行きます。

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これで入り口からオーロラの側面一枚分完成です。

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そこらに入る隙がいっぱい有る簡易的な物ですが、しないよりはましかと思って毎年設置しています。

一応3シーズンこれで(ネットのお陰かは分かりませんが)一度も被害は有りません。

もしかしたらあまりの収穫量の少なさに、カラスも流石に遠慮をしてくれているのかもしれませんが・・・😁。

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続いて入り口から正面と隣のシャインの側面を同じ要領で張って行き、最後の一枚をシャインの側面端部に1m程重ねてスタートし、オーロラ側面に同じく重ねて、同じ要領で張って完成です。

簡単ですねー✌️!

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必要の無い時は、入り口をピンチで閉じておきます。

最後にカラスさーん、来ないでねー🙏!

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摘房で落としたふも色が付いて来ています。

まだ生きているのでしょうか?

素晴らしい生命力ですねー☺️!