遅れた粒間引きの対処
バイト先の農園でロザリオビアンコの粒間引きを行なっています。
今時分粒間引きを行なっているのは私達くらいでしょう、かなり遅れていますね。
ここは山の斜面に8反もの広大な圃場を有し、しかも梨の圃場もかなりの面積を有しておりますので、どうしても作業は遅れがちに・・・。
連休明けのぶどうスタート時には、私一人で行なっている事も多々有り、梨が終わらないとぶどうは本格始動しません😢。
去年から改植で1/5程木が減り、少し遅れは改善されましたが、これが8反全て成木になると・・・、私はこちらのぶどうに4シーズン携わっておりますが、事実3年前までは全ての作業がもっと遅れていました。
ぶどうは一つ作業が遅れだすと手間が倍増し、その借金は雪だるま式に膨れます。
ここをスムーズにこなすには、プロの手練れが最低4〜5人フルで常駐しなければならないでしょう。
私も自分の圃場が来年から徐々に本格化しますので、ここでの作業は今年が最後かもしれません。
色んな意味で4シーズンしっかり勉強させて頂きました。
此処での作業もあと数日で終わりを迎える事でしょう。
さて、感傷に浸っている場合では有りません!
ロザが既にギチギチのパンパンです。
とっとと間引いて行きます。
こちらは種有り栽培の為房作りをした後、満開2週間後に果粒肥大の為にジベ1発処理を実施した後は放置・・・、蝶切りや粒減らしもしてくれていません😭。
私が房を作った箇所は蝶切りしているので、楽でしたが・・・これは・・・、鋏を入れるスペースが有りません😭。
とりあえず鋏を入れるスペースを作る為、強引では有りますが、抜き易そうな小粒に鋏を差し込んで無理矢理引き抜きます。
幸いロザは小果梗と粒の癒着が緩いので、割と楽に引き抜く事が出来ます。
周辺の粒を傷付け無いよう注意します。
スペースが開いたら鋏を入れて切り込んで行きます。
小粒一つだけでは中の状況が良く分からないので、周辺の粒を一二粒切除して穴をもう少し広げます。
なるべく小粒や明らかに変な方向に向いている、確実に必要の無い粒を切除します。
ある程度見えて来たら、中に噛み込んでいる粒で、切除出来そうな粒を落とします。
これを何ヶ所か行うと段々緩んで来ます。
緩んでしまえばこちらの物です。
粒をずらしながら中に噛み込んでいる粒や、いらぬ小粒をドンドン落として行きます。
完全に緩んだら、通常のロザに同じく形を整えて行きます。
ここまで詰んでいると車が引き千切れていたり、軸が変形していたりするのでなかなか良い房型になり難いですが、一先ずこんな物でしょう。
上2枚目画像の間引き後です。
こちらは何とか綺麗にリカバリーできました😁。
適期に行う粒間引きと比較して、作業に数倍の時間を要しますので、やはりぶどうの作業は遅れ無いよう早め早めが大切だと改めて肝に銘じておきました。