遅れた仕上げ摘粒の対処
先日遅れたロザの粒間引きを記事にしましたが、今回はピオーネ編です。
今回もこれ又、大幅に遅れているバイト先農園の荒間引きでは無く、仕上げ摘粒です。
誰が行なったのか、方向が悪い粒、小果梗の極端に短い粒、小粒が残り、さらには粒数も多目に残った房が一杯です💦。
まだピオーネは小果梗が長く、多少しなやかなのでまだやり易いですが、先日まで行なっていた安芸クイーンにはかなりてこずりました・・・、と言うより無理でした。
圃場の端に有る為元々虫害、鳥害が酷く、害に遭った粒を抜くとスカスカに、比較的害に遭っていない房でも小果梗が短目で硬い為抜いても粒が寄らずあまり緩まない上、穴に隙間にともう散々でした😭。
やはりオーロラや安芸クイーンのような小果梗が短目で硬い品種は、遅れて一気に間引く物では無いですね。
私の圃場には安芸クイーンは有りませんが、オーロラの場合最低3回は間引きます。
ある程度詰んでは抜き、詰んでは抜きしないと粒の動きずらい品種は綺麗に仕上がりません。
こう言う手痛い目に遭わない為にも、やはりぶどうの作業は早め早めで、遅れずに適期に行わなければなりません。
これはかなりマシな方ですが、かなりギチギチ、ガチガチ、パンパンです。
荒間引きが本当の意味で荒く、上向き粒や下向き粒が多く、小果梗の短い物も残り房の表面がデコボコ、見えませんが中に完全に噛み込んだ粒もちらほら・・・。
当然、鋏は入りません。
先ずは出っ張っている粒や、何とか小果梗が見え、且つ小果梗に鋏の届く粒を一粒抜いてしまいます。
ここまで詰んでしまったら、よっぽど運良く中に完全に噛み込んだ粒が抜け無い限りは、一粒抜いたくらいでは穴が開くだけで緩んではくれません。
思い切って斜めに、上に向かって3〜4粒連続して抜きますと、嘘のように緩み、粒が動き始めます。
緩んだ所で、軽く房の上下を捻ってやると粒が寄り隙間は塞がります。
緩んでしまえばこちらの物です。
向きの悪い粒や中に噛み込んだ粒、凹んだ粒、
凸んだ粒を抜いて適正数にし整えてやります。
何とかここまでリカバリー出来ました😁!
もうひと頑張り大きくなり、軟化が進んで粒同士が密着すれば👍でしょう。
後は袋を掛けて待つのみです。
いけませんねー、袋の閉じ口はキチンと留めてあげないといけません。
下のようにいい加減に漏斗状にすると、枝を伝って雨水が袋の中に侵入する可能性が有ります。
細かい事で、房の出来栄えには大した影響を与えませんが、こう言う細かい所をキチンと行う姿勢の積み重ねが、出来栄えの良い房を作る第一歩だと私は思います。