Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

ストレプトマイシン処理

今冬は暖冬で妙に暖かかった為生育が早いかと思いきや、蓋を開けて見るとどうやら昨年とあまり変わらないようです。

春先に少し冷え込んだせいでしょうか?

昨年の満開期がオーロラ、シャインで5月末、ロザが約一週間遅れくらいでしたので昨年同様であればそろそろ満開14日と予想されますので、ここらでストレプトマイシン処理をしたいと思います。

本格的な無核化(種無し)は満開時にジベレリン処理にて行いますが、特にシャインマスカットは種抜けが悪いので、無核化率を向上させる為満開予定日の14日前から開花始期の間に予めストレプトマイシンの花穂浸漬処理を1回行います。

上記の期間内でも満開14日前頃が一番効きが良く無核化率が向上し、開花期に近づく程無核化率が低下するそうです。

とは言え満開14日前を正確に知る術は有りませんし、それぞれの木の素性によって満開日が数日の開きが有りますし、又同じ木でも花穂によってこれ又数日の開きが有りので、なかなかタイミングが難しいですね。

農業研究所の調査では、満開14日前は展葉9枚頃みたいですが、これ又枝によりけり・・・微妙ですねえ。

生育具合から前年同様と踏んでいますので、前年の満開の中日から遡って14日前の本日行いました。

普及所の指導ではシャインマスカットとオーロラブラックに実施するようになっていますが、害にはならないので一応全て行っています。

と言っても私の圃場で現在収穫可能な成木は3品種3.5本分しか有りませんが・・・。

本日はオーロラとシャインのみ、ロザは一週間後に行います。

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アグレプト液剤を使用します。

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2Lペットボトル、計量スポイド、コップを用意します。

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希釈倍率は1000倍(濃度200ppm)ですので、2Lの水にアグレプト液剤2mlを混入し、良く攪拌します。

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コップに注いで、花穂をドブ浸けして行きます。

昨年は天候不良のせいか少し種抜けが悪かったのですが、今年はちゃんと無事に種が抜けるでしょうか?