Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

肥料の分施

ぶどうは野菜などのように多くの肥を必要としませんので、通常は収穫終わりくらいに礼肥、そのひと月後くらいに基肥を施用するだけですが、今年は分施にチャレンジしたいと思います。

一応簡単な指標は有りますが、施用量やタイミングは各木の樹勢や土壌の状態などによりかなり左右されるみたいなので、結構な経験が必要なようです。

新米ぶどう農家の私にはまだまだ難しそうですが、試しに成木1本だけチャレンジしてみたいと思います。

普及所で頂いた資料によりますと礼肥は通常量、基肥は無し。

発芽期(発芽期にはまだ根が活発に動いていないので、展葉期(展葉2〜3枚)の方が良いそうです)に硫安(硫酸アンモニウム)を10aあたり10kg(但し木1本につきチッソ量で2kg以内)、開花期又は展葉8〜9枚期にノルチッソ(硝酸カルシウム)施用量は硫安に同じく、着色開始期又は満開期(私はシャインに施用しますので満開期に)ノルチッソ又は硝酸カリウム(硝酸カリウムは非常に高価なので、私はノルチッソで)施用量は同じく、様子を見て顆粒軟化期にノルチッソ(施用量は様子を見て)と、かなり面倒なようです😰。

私の圃場は育成園地ですので成木が少ない(4本のみ)為、失敗すると怖いので成木の中で一番若い(推定5年生)シャインマスカット1本だけに行ってみようと思います。

この木はまだ若いせいか葉っぱも小さ目で樹勢も大人しく、粒もあまり太りません。

しかし発芽から成長が早く、まだシャインが出回らないお盆前に出荷が可能な(高値で売れます😁)ウチの稼ぎ頭です。

まんま指標通り行うのは怖いので、秋の基肥は少な目にして、分施の施用量も気持ち少な目で行います。

f:id:GrapeTopia:20200422152342j:image

分施にチャレンジするシャインマスカット(推定5年生)です。

まだまだ主幹も細いですねー。

果たしてどうなる事やら。

f:id:GrapeTopia:20200422152703j:image

f:id:GrapeTopia:20200422152935j:image

農協で購入した硫安です。

入り量20kgでチッソ量は4.20kgみたいです、

WH型で樹幹面積は約100㎡ですので指標は1kgですが、少な目に800g施用しました。

施用後に灌水を行いました。

f:id:GrapeTopia:20200422161403j:image

f:id:GrapeTopia:20200422161415j:image

ついでにノルチッソも購入しておきました。

入り量は同じく20kg。