Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

最後の予防

朝晩などはめっきり涼しく(すでに私は寒いです😨)なり、急激に秋も深まり始めましたね。

心地の良い季節は短く、寒さに弱い私には間も無く辛い季節が訪れます。

昨冬は暖かくて非常に助かりましたが、どうやら予報では、今年の冬は寒さが厳しくなる様子・・・😱、今冬は圃場②、来冬は圃場③の棚の建て替えが私を待ち構えています。

辛いですが、弱音を吐かず頑張らねば・・・😂!

昨日は雨模様、本日は曇り、昨日から冷んやりとし、絶好の予防日和です。

と、言う訳で今シーズン最後の予防を決行したいと思います。

本シーズンでは早朝から始め、カンカンに暑くなるまで、時間との勝負となりますが、今日はのんびりと8時スタート・・・、上下合羽をまとって丁度良い感じです。

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本日の予防はスプラサイド水和剤。

殺虫剤で、カイガラムシをやっつけます💪!

私の園地は若い木ばかりなので、あまり目くじら立ててカイガラムシを気にする必要も有りませんが、何らかの相乗効果も期待して、しっかり散布を行います。

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希釈倍率は1.500倍ですので、ローリータンクに水を250L貯めて、昨日の雨で結構濡れていますので、展着剤を平常より濃い目に30cc投入、薬を167g計量投入し、良く攪拌します。

(画像は計量2回目、1回目は100g)

それにしても、スプラサイドは匂いがキツイです。

吸水ホース、余水ホース、攪拌機を放り込んで、いざスタート・・・、今日は時間を気にしなくても良いのでゆっくり念入りに。

3圃場を移動しながら、1時間弱で完了しました。

散布量は120L、半分以上余ってしまいました💦。

余った希釈液をいつも通り圃場に排出処分しましたが、後程その場所を見に戻ると、ミミズが大量に死んでいました💦、悪い事をしていまいましたね。

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タンク内、各ホースを水洗いし、再び真水を張り、余水ホースをタンク外に出して真水を噴霧し、動噴内部とスプレーホース内部と散布竿及びノズル内部に真水を通して洗浄します。

来春まで使用しませんので、平時より念入りに。

タンク内の水が無くなりましたら、空噴きして動噴内の水を完全に排出し、凍結しないようにしておきます。

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竿やその他備品もいつもより念入りに洗浄し、吐出側ストレーナーも取り外して洗浄しておきます。

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引き続き、今シーズンも恙無く良く働いてくれましたので、労いのメンテナンスです。

先ずはE/gオイルを交換します。

汎用E/gですので、両面にドレンとフィラーが付いています。

どちらで行っても差し支え有りませんが、片側にはフレームにオイル排出用のサービスホールが開けられていますので、そちら側で行います。

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ドレン下にサービスホールはあるものの、真下に廃油処理箱が入りませんので、漏斗にビニールホースを取り付けた物を用意します。

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10mmのメガネレンチでM8のドレンボルトを緩めます。

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サービスホールに漏斗を当てがい、ホースの先は廃油処理箱へ、ドレンボルトを外してオイルを排出します。

全て排出しましたら、ドレンP/Kを確認してドレンボルトを取り付け、軽く締め込みます。

E/g側はアルミ製ですので、締め過ぎは厳禁です。

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レベルゲージ兼フィラープラグを外して、オイル注入口の下にウエスを敷いておきます。

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フィラーが少し奥まった場所に有り、狭くてオイルジョッキが入り難いので、少しずつ注入します。

約0.6L、ゲージで確認しても良いですが、農機用のE/gの場合は一様に、水平状態で注入口ギリギリ一杯まで入れておけば大丈夫です。

なので入れ過ぎる事は有りませんが、車の場合は入れ過ぎには十分注意しましょう。

希にご自身でオイル交換されて、知らずに入れ過ぎてクランクまでオイルに浸かり、E/g不調で入庫される方がいらっしゃいますので。

フィラーを取り付けで、再度ドレンの締まりを確認してE/g側は完了です。

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続いてポンプ側を行います。

ポンプ側のオイル交換は、今回が初めてです。

E/g程シビアに気にしなくても、大丈夫かと思います。

一番上の画像の赤い丸のキャップ部がフィラープラグ、真ん中画像、赤ケースすぐ下のグレーのキャップがドレン、その上の丸い窓がオイルレベル点検窓です。

こちらのドレンは工具不要ですので、手で緩めて漏斗を当てがいドレンを取り外して、オイルを排出します。

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Oリングに注意しドレンを取り付け、きちんとドレンを締め込んで、フィラーキャップを取り外してオイルを注入します。

使用オイルは通常のエンジンオイルです。

こちらは入れ過ぎ注意です。 

必ず点検窓で確認しながら、少しずつオイルを注入します。

入れ過ぎると、作動時に吹き返す可能性が有ります。

点検窓のセンターに有る、小さな丸いマークがアッパーレベルです。

交換量は、約1L位になりました。

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約7か月程使用しませんので、ガソリンは全て抜いておきますが、倉庫の保管場所までは登り坂ですので、自走させないと登れません。

なので定位置まで自走してから、ガソリンを抜きます。

因みにオイル交換は、軽トラの荷台の上で行いました。

この動噴、タンクはPP製ですので錆は関係有りませんが、鉄タンクの場合錆を防ぐのに満タンが良いか、はたまた空が良いかと言う問題が有りますが、農機やバイクの場合は使用しないとどちらにしても双方共に錆の可能性は有ります。

車は燃料ポンプでガソリンを圧送しますが、バイクや農機はタンク下部からの落下式です。

ガソリンの比重は約0.7で水より同体積あたりの重量が軽いので、タンク内の水分は必ず底に沈みます。

タンク内の水分は主に結露等で発生しますが、元々ガソリン内にも少量の水分が含まれていますので、満タンにしろ空にしろ水分の発生を完全に防ぐ事は出来ません。

落下式の場合は使用すれば、底に溜まった水分もガソリンと一緒に排出され、E/gで燃焼されますので問題有りませんが、長期使用しない場合は満タンでも空でも錆のリスクから逃れる事は出来ません。

ガソリンの事を昔の人は油と申しますが、ガソリンには潤滑成分が含まれておらず、逆に脱脂していまいますので、ガソリンに錆を防ぐ力は有りません。

軽油には少なからず潤滑成分が含まれていますので、ガソリンよりは錆び難いかと思いますが。

燃料ポンプの場合は最底のガソリンを吸い上げるのは困難ですので、錆のリスクは使用状態に関わらず必然的に高まります。

因みに現在では、鉄製のガソリンタンクを使用している車は有りません。

80年の中盤位まででしょうか?

ガソリンを主な抜く理由は、ガソリンの傷みです。

腐ると言う表現が適切かどうかは分かりませんが、ガソリンは長期使用しないと腐ります。

どの位の期間でかと言われると私にも分かりませんが、腐るとすえた匂いがし、スラッジ等を発生させたりもします。

そのまま使用すると、燃焼不良によるE/g不調やキャブを詰まらせる原因となります。

まあ半年やそこらでは問題は有りませんが、転ばぬ先の杖です。

やっておくに越した事は有りません。

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燃料コック下の、半透明のキャップを取り外して、タンク内のガソリンを全て抜いてしまいます。

これが何の為に付いているのか、今だに分かりません。

点検窓代わりなのか、フィルターなのか、水抜きなのか、農機の燃料コックには必ず付いています。

抜き終わったらOリングに注意して取り付け、軽く締め込みます。

プラ製ですので、締め過ぎ注意です。

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キャブの下部に有るドレンを+ドライバーで緩めて、フロート室のガソリンを排出し、再び締め込みます。

最後にE/gを始動し、僅かに残っているガソリンを使いきります。

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ワイヤーロックで柱に繋ぎ、ブルーシートを被せて冬眠準備終了です。

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おっとワンタッチカプラーを忘れていました💦。

竿側のオンタ側との接続不良を防ぐ為、潤滑油をたっぷりと吹きかけておきます。

お疲れ様でした😁!