Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

潅水について

お彼岸も過ぎて、漸く暑さも緩んできたような気がしますね。

私は寒いのが、極端に苦手な為早くも次にやって来る寒さに怯える今日この頃です。

気持ちの良い時期はホント一瞬ですねえ。

本日は潅水についてです。

ぶどうは元々乾燥地帯の植物ですので、あまり多くの水を必要としませんが、良いぶどうを作る為にはやはり植物ですので潅水は必要です。

と偉そうな事を言って、私も分かってはいるのですが、どうしても後回しにし疎かになってしまいます。

水やりをしていると、つい立ったままウトウト、眠たくていけません。

スプリンクラー化計画を立てないといけませんね。

今年は梅雨が大幅に遅れ、一番水が必要な時期に雨で賄えて助かりましたが、かわりに日照時間の少なさが心配されました。

通常成木で5〜7日間隔、2〜3年生の幼木で3〜4日間隔、1年生は盛り土の地表が乾いたら(苗木は特に乾燥をきらいます)と言われています。

指標では20〜30mmとなっていますが、果たして20〜30mmとは???って感じですよね。

プラスして、ホンマに地中の根っこまで染み込んで届いてるんやろか???って感じです。

これが私に潅水を億劫にさせてる一番の要因なんですが・・・。

とは言え、やる事はやらないといけませんねえ。

特に1年生を勢いよく伸ばしてやる為には、水やりは必須です。

私の圃場は乾燥しやすく、表面が乾いたらと言われると、真夏なら日に2〜3回やらないといけなくなりますが、とても無理なので最低毎日1回はと心掛けていました。

今年は5月6月と雨が降らず、水やりもサボってしまったので、案の定前半は伸びが悪かったようです。

まあ後半の梅雨で一気に伸びて安心しましたが。

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ホンダ製エンジンポンプ。

こいつで左に見える打ち込みの井戸から、2インチの太いサクションホースで地下水を吸い上げて、下に向かっている15mmの散水ホースで水を撒きます。

ここは小田川の川縁で、昔はこの圃場の辺りも川だったらしく、4mも打ち込むと水が良くでるようです。

余談ですが、こちらのホームセンターでは農機具や農薬が、所狭しと並べられています。

草刈り機から管理機(小型の耕運機)、斧・鍬・鎌、出荷資材、防鳥用品等農業に必要なものは、大体揃います。

大阪から越して来て初めてホームセンターを訪れた時は、見慣れない光景にかなり驚きました。

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1年生の木、もうカラカラです。

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だいぶ潤いました。