Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

土作りスタート

今年も土作りの時期がやって参りました。

少し早いですが、3圃場共今シーズン最後の除草を昨日終えましたので、本日より土作りを開始しました。

昨年は雨の日を除きほぼ毎日作業して、10/4〜10/30までかかりましたので、今年も目標は10月一杯で終了と言う事で、頑張って作業して行きたいと思います。

今年も例年に同じく1〜3年生の育成若木35本(お、多い💦植え過ぎですね)は、来期の根の更なる伸長促進を狙って、盛り土周りの深耕拡大を行い、成木3本は古根を断根して新根の発生を助長する為、放射状の部分深耕を行います。

先日土壌診断の件で普及所の指導員さんと面談した際に、もう土作りを開始して差し支えは無いかお聞きしてみた所、根が落ち着く10月10日位までもう少し待ちましょうとのご指導を頂きましたが、多数の断根を伴わない育成若木なら大丈夫であろうと、圃場②の2年生若木から行う事にしました。

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土壌改良資材はバーク堆肥のみを投入、昨秋に購入して、1年間寝かせた完熟バーク堆肥を使用します。

2tトラック1車分です。

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除草を行い、圃場に草が無い状態にしてから土作りを実施します。

緑に見える部分は苔ですね。

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しょっぱなは、1番奥に鎮座するWH型のピオーネから。

折角土作りを行って、柔らかくなった土の上を万に一つもユンボで踏み固めてしまわないように、必ず1番奥の木から手前の木へと順々に行っていきます。

当然ながら根がどこまで伸びているかを、外見上から判別する事は出来ません。

新植時に株元から半径1m弱を深耕耕転し、昨年は更に1m弱深耕部の拡張をしていますので、取り敢えず株元2m付近を皮切りに、幅約1m、深さ約50cmを目途に掘り進めて行きます。

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逃げ道の無いどん詰まりから掘り始めます。

深さ50cm、幅1mを目途に。

私の圃場の土はブロック状になりがちなので、ある程度その場で掘り上げて落下攪拌し、多少なりともブロック状の土を砕き、砕けないブロック土はバケットで押し潰しますが、それでもレンガ大の塊の土が多く残ります。

この圃場は今冬棚を建て替えますので、あまり気を使わなくても大丈夫ですが、支柱付近を掘り上げる時は注意が必要です。

少しでも引っ掛けてしまうと、すぐに支柱と敷石との接点がズレてしまいます。

特に周囲柱は棚線、周囲線、引き下げ線がそれぞれの張力でバランスを保っていますので、一度ズレてしまうと各棚線を緩めてから位置修正し、張り直す羽目になります。

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ユンボのお尻にも要注意です。

前ばかりに気を取られがちですが、旋回時にお尻が中支柱にぶつかる事も多々有ります。

こう言う場面では、スイング操作が欲しくなります。

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ある程度土が砕き崩れたら、深耕部の内側と外側に振り分けて、土を排出します。

内側は埋め直しでユンボが使えず、全て人力で埋め直さなければなりませんので、控えめにしておきます。

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何故か時折、この様な大きな石が出てきます。

取り敢えず圃場の縁に並べておきます。

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ようやく半分掘り終えました。

1年ぶりのせいか、入念に行い過ぎなのか、なかなか時間が掛かっています。

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約3h程費やして、全周掘り上げました。

凄い仕事量ですねー。

とても人力では・・・💦。

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木1本につきバーク堆肥を120L投入します。

ペール缶に3杯をプラ桶に入れて2回。

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混和するのは困難な為、堆肥を振り入れては軽く埋め戻しを4度繰り返して、完全に埋め戻してしまいます。

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堆肥投入+埋め戻し、完全埋め戻しに更に3時間近く費やし、ようやくピオーネ1本目完成です。

水分を含んだ塊土は非常に重く、私のガラスの腰はもう限界です😭!

この後、隣のオーロラブラック2年生の掘り上げだけ行い、本日の進捗状況1.5本と言う事で本日はお暇したいと思います。