ユンボについてその①
暫くネタが有りませんので、今回はユンボについてうんちくを。
ユンボと言う呼び名は、レンタルのニッケンさんの商標登録が一般的に広まっただけで、正式にはバックホウ又はパワーショベル又は油圧ショベルと言う堀削用建設重機です。
私は一応免許を所有していますが、私有地で使用する限り基本的に免許は必要有りません。
元々はユンボを所有するつもりは無く、研修先の農園でお借りする予定にしていまして、万が一事故等があって研修先に迷惑がかかってはいけないと思い取得しましたが、免許取得講習でレンタルして故障させてしまった場合の高額請求の恐ろしさを切々と説かれ、myユンボの購入に踏み切りました。
レンタル屋さんでユンボをレンタルする際は必要なようです。
小型車両系運転建設機械の運転の義務に係る特別教育と言う、何とも長ったらしい名称ですが、これで機体質量3t未満のユンボの運転及び作業が公的に行えます。
因みに機体質量3t以上の場合は車両系建設機械運転技能講習と言う免許が必要で、確かこちらは国家資格のはずです。
どちらも試験は無く、講習を受けるだけの簡単なものです。
私はキャタピラーの津山営業所に有るキャタピラー教習所で取得しました。
2日間の講習で、料金は2万円はしなかったはずです。
2日共、最前列の席で(やる気だけは満々でした)、ほぼ爆睡していまいましたが・・・。
私は座学が苦手で・・・💦。
私のユンボは、一般的には一番小さな機体質量500kgクラスのいわゆるミニユンボと呼ばれる物です。
これ以上小さなクラスに、軽トラに積載可能な300kgクラス(マイクロユンボ)も有りますが、需要があまり無いのか、私の知る限りコマツのPC-01とコベルコのSS1くらいですが、現在でも製造されているのはPC-01だけです。
果樹園で使用するには、少し非力ですがこの500kgクラスが一番最適かと私は思います。
パワーや安定性(1度やってしまいましたが、無理な体勢で作業すると、ポテっとひっくり返ります)を考えると、もう少し大きな0.8tクラスの方が楽でしょうが、圃場の中を多少なりとも走行しますので、折角土作りをして柔らかくした土をなるべく締め固めたくは無いものです。
かと言って先述しましたマイクロなどは、趣味の家庭菜園使用では有りませんので、あまりにも役不足かと・・・。
私のユンボもギリギリ軽トラに積載出来ますが、積載重量オーバー違反ですね。
滅多に有りませんが、近距離で私の圃場以外に運ぶ場合は積載します💦。
積載時にはラダーレールを使用しますが、ラダーレール購入時にケチって、1本の許容重量200kgを2本使用しますが、私のユンボは機体質量500kg・・・、+私の体重や燃料やオイルなどの重量・・・、機体質量にはブーム・アーム・バケット・排土板等の作業装置は含まれませんのでその重量・・・、ラダーレールはかなりしなります😱。
プロのように、レール無しで積みたいのですが、パワーが無く機体を上げきれません・・・、落っことしても不味いので諦めました。
と言う訳で、2年前にネットオークションで手に入れました、ヤンマーのB05通称スコッピー。
ボロですが、文句も言わず良く働いてくれます。
到着後一週間、圃場のど真ん中でセルモーターが故障し見事立ち往生・・・、ユンボは不動になると車と違い、ニュートラル的な物が有りませんので、押して引いてもびくとも動きませんから吊り上げるしか有りません。
セルモーターをハンマーでしばきましたが(すいません大阪弁です)(少しニュアンスが違うような気がしますが殴るでしょうか?)うんともすんとも・・・💦、ハンマーで・・・.?そんな馬鹿な・・・、とお思いでしょう?
私達自動車メカニックにとって、これは正式な?応急処置なのです!
嘘のようですが、これで十中八九セルモーターは動き始めます(効力はほんの1〜3回ですが)。
動かないユンボなど、正に鉄屑以下です😭。
圃場のど真ん中でカウルを外し、E/gの真裏に鎮座する非常に外し難いセルモーターを取り外し、形式番号を確認してネットで検索・・・、何とか見つけ出して、無事入手し取り付けて難を逃れました。
メカに弱い方はくれぐれも、安い中古のユンボに手を出すのはやめましょう。
個体差は有りますが、稼働時間が1.000hを超えるユンボは要注意です!
ユンボに限らず、重機の修理代は目ん玉が飛び出る程高いです😵!
購入した年に使用が終わった後、ヤンマー農機を通じてヤンマー 建機に点検と修理に出しましたが、そうたいした修理内容でも無いのに、20万以上かかってしまいました。
車の工賃で考えると、ボッタクリとしか言いようが有りません!
しかもサービスが悪い・・・、ついでに行うような作業でも逐一工賃を取られます😭。
これぞ正に殿様商売ですねー。
因みに陸送料も、これまたビックリするぐらい高いです。
車の4〜5倍くらいでしょうか?
距離にもよりますが、軽く二桁万円は必要でしょう。
私は、かなり怪しい業者でしたが、格安(車の陸送料と同等)の業者を見つけてお願いしました。
到着まで一月位掛かるは、連絡はなかなか付かないはで、新手の重機窃盗かと本気で焦りました。
私のユンボはアワーメーターで現在1.296hです。
簡単にメーターが巻けそうなので、かなり怪しいですが・・・。
普通車は2004年から、軽は2009年から車検証に走行距離の記載が始まりましたので、メーターの改ざんはかなり減りましたが、昔はメーターの巻き戻しなど日常茶飯事でしたね。
E/gは、ディーゼル単気筒の300ccです。
操作パネルです。
ユンボには、トランスミッションやデフなどの動力伝達装置は無く、全て油圧で作動します。
この操作パネルの中にコントロールバルブが有り、それぞれの操作レバーを操作する事で油圧経路を切り替えて、走行モーター、旋回モーター、ブーム・アーム・バケット・スイング・排土板の各油圧シリンダーの作動を行います。
作動油のタンクとフィルターです。
使用オイルはハイドロオイル、粘度はそれぞれですが、油圧ジャッキやフォークリフトや油圧リフトなどと同じオイルです。
ゲージが付いていますので時折チェック、赤い浮き玉が上下の限度線の間にあればOKです。
E/gに繋がっているオイルポンプです。
E/gの回転を利用して油圧を発生させますので、E/g回転を上げるとパワーや作動スピードも上がります。
私のユンボのポンプタイプは不明ですが、2つのギアで油圧を発生させるギアタイプが主流なようです。
ユンボについて調べていると、色々面白いですね、勉強になります。
多分、旋回モーターだと思います。
走行モーターは上からは見えません。
スイングシリンダーと排土板シリンダーです。
スイングシリンダーは完全に抜けており、購入時はスイングのピポット部を動かないよう鉄板で溶接固定されていましたが、ヤンマーでの整備時に取り外され、鋳物の為再溶接出来ないとの事で、ダミーシリンダーを取り付けて貰いました。
なので、スイングは出来ません。
作業装置の名称は、機体の付け根からブーム、アーム、バケットになります。
それぞれの関節に、作動させる為の油圧シリンダーが、1つずつ付いています。
ユンボには多数のグリスアップ箇所が有りますが、多くのニップルの内部でグリスが固着しており、ニップルを交換したいのはやまやまなのですが、作業装置部は専用特殊工具が有るのか、私の知り得る限りの工具では外せそうに有りません。
ディープソケットの外周を薄く削れば、あわよくば脱着できる可能性も有りますが、今のところ放置しています。
画像のボディー部も、ボディーを取り外さないと厳しそうです。
右足下のステップ部は底が抜けていて、アルミ板がビス止めされていますが、それも又変形し外れる寸前です。
ご覧のように超オンボロ状態ですが、結構値が張りました😭。
ミニユンボは、農家に水道屋さんに勿論建築業にと重宝され需要が高い為、物の割に結構高いです。
今年と来年は棚の建て替えで物入りですので、
最低あと2年は頑張って貰って、買い替えを考えていかなければ・・・、ヤンマー のSV05の新車が良いですねー。
と、まあユンボについて書き出すとキリが有りませんので、この辺りで・・・。
次回はその②、走行と作業操作編です。