Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

ぶどう棚解体 ①

昨日は良く雨が降りましたが、本日は快晴!清々しい朝です😄。

暑くも無く、寒くも無く、絶好の棚解体日和です。

と言う訳で、圃場②のぶどう棚を建て替えるべく、本日解体作業を開始しました。

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圃場②10aの現状です。

昨年建て替えた圃場③は綺麗な長方形、この圃場②も一番南側の列を除いては、ほぼ綺麗な四角形ですので、然程手こずる事は無いものと予想されますが、ここには成木が3本有り、工事期間中の成木の処理と、スプリクラーの処理をどうするか?、只今無い知恵を絞って考えています。

出来ればあまり長期に渡り、土の上には置きたく無い物です。

一昨年に半鋼線では無くなまし線でですが、側線(メッシュ線)と引き下げ線(アンカー線)を全て張り替え、幹線(主枝線)と誘引線を張り直し、棚の嵩上げをして、かなりガッチリとしていますが、何せ古いコンクリート柱ですので、いつ迄維持出来るか分かったものでは有りません。

先々の事を考え、まだ木が小さいうちに、全ての圃場の棚を建て替える事にしました。

幸運にもこの圃場②の建て替えは補助金を受ける算段が着きましたので、今回は仕方なく農協を通して発注しましたが、来年建て替え予定の圃場①は全て自費で行う為、施工業者さん直で発注します。

双方の見積もりを比較してみると、資材費は農協を通すと何と1.2倍に・・・😤、補助①は資材の購入のみですので、施工費の差額は分かりませんが、かなり農協がせしめているのは火を見るより明らかです。

農協が生産者の味方だと思っていたら大間違いですねー。

しかも表向きは農協を通さなければ発注出来なくなっており、事実岡山に2社有る施工業者の一つは、農協を通さなければ発注不可ときつく言い渡されました。

農協は施工業者に圧力を掛けているようです。

私の発注している方の業者の担当営業さんは、良い人で助かっていますが・・・。

これは、独禁法などに抵触しないのでしょうか?

私の同級生に非常に優秀な弁護士がおりますので、機会が有れば是非尋ねてみようかと思います。

やはり農協など信用出来ませんねー!

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来年は、この圃場①(12a)を建て替える予定です。

この圃場①は結構歪な形をしていますので、少し手こずりそうな予感がしますが・・・。

先期と今期までは消費税の還付を受ける事が出来ますので、支払いは今年中に済まさなければなりません。

なので、資材は全て手配済みです。

本来消費税の納税は、年間の売り上げが1.000万円以上の事業者に課せられる物ですが(自動車屋の頃はよくこの消費税納税に泣かされました😭開業当初は3.000万円以上だったのですが・・・)、売り上げが1.000万円を超えなくても、自らの意志で課税事業者を選択する事が可能です。

但し一度課税事業者を選択すると、最低2年間は課税事業者を取りやめる事ができません。

消費税の納税は、売り上げで頂いた消費税と仕入れや経費他事業にまつわる全ての支出で支払った消費税の差額により発生します。

つまり、売り上げの消費税が仕入れの消費税を上回った場合はその差額を納税、仕入れの消費税が売り上げの消費税を上回った場合はその差額が還付となる仕組みです。

開業したてなどで売り上げ予想が少なく、設備投資などの支出が上回ると見込まれる場合は、課税事業者を選択した方が、かなりお得と言う事になります。

私の圃場には出荷可能な成木がまだ3本しか有りません、売り上げは極端に少なく😢支出がかなり多いので、結構な額の還付を受ける事が出来ます。

ザックリ計算すると、本来10%掛かるはずの消費税が、何を購入しても課税対象品で有れば、消費税は僅か1%程しか掛からないと言う事になります。

なのでお金の掛かる事は、可能な限り年内に済ませなくてはなりません。

来年からは、ようやく出荷量も増えて来ますので、忘れないうちに早々と今年の確定申告分で消費税課税事業者が解除となるよう、既に税務署へ申請済みです。

余談ですが、消費税の課税対象事業者で無くても、別途売り上げに消費税を上乗せする事は合法です。

一瞬違法のように思いがちですが、どう言った事業形態で有れ、課税対象の全ての支出に消費税は支払っていますので(納税では有りませんが)。

尚、これは個人事業主や法人に限った事では無く、一般のサラリーマンや主婦や学生などなど、どのようなお立場の方であっても、個人売買などの際に、課税対象品で有れば消費税を上乗せする事は可能です。

 

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話が逸れましたが、早速作業を開始して参りましょう💪。

手始めに、トンネルメッシュに取り付けたアーチパイプを取り外して行きます。

用意する道具は、ラジペンとペンチ、廃棄分のクロスクリップを回収するバケツのみです。

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アーチパイプの両端を固定しているクロスクリップを、ペンチで外して行きます。

クロスクリップは廃棄しますので構いませんが、アーチパイプやトンネルメッシュなど再使用する物は、なるべく傷を付けないように気を付けます。

傷を付けると亜鉛メッキが剥がれ、そこから錆が進行する恐れが有ります。

画像は一番端の取り付け部の為、クロスクリップの片端は周囲線に巻き付けて有ります。

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その他はこんな感じですが、大半のクロスクリップが変形している為、まだ2年も使用していませんが再使用は控えます。

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アーチパイプの天井クリップは、ほぼ変形が見られない為再使用する事にします。

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比較的容易に作業は進みますが、この圃場だけで約250本ものアーチパイプを使用していますので、それなりに手間を取られます。

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午後から雲が時折掛かり出し、17列中9列目を作業している途中辺りで、心なしか風も冷んやりして来ました。

初日はこの辺りで切り上げるとします。

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アーチパイプは運搬と保管を容易にする為、一列分ずつまとめて紐で縛っておきます。

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天井クリップは輪ゴムでまとめておきます。

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トンネルメッシュは一昨年に新品交換した物以外、半数以上はサビサビ状態なので、スクラップ屋さんに売却処分します。

その他各番線も同じく。

その折、このクロスクリップも一緒に処分する事にします。

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本日取り外した分は軽トラに積み込み、倉庫へ向かい保管し、本日は帰途に着きます。