Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

ぶどう棚新設工事 セルフ工事編

施工業者による新設工事も無事に終了しましたので、ここからは自らの手で新設工事を行います。

横線の上に縦線を張るので、全ての側面周囲柱の取り付けと横線張りを先に行っていきます。

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周囲柱と棚線の配列は元々の棚に合わせますので、元の周囲柱を除去した穴を目安に下穴を掘り進めます。

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広目に掘り広げて元の敷石を取り除きます。

なんと!ブロックが出てきました。

よく割れなかったものです。

殆どの個所に、下の画像のような石かブロックが収められています。

流石は自作の棚ですねえ。

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新たに入れる敷石の背面が傾斜になるように、シャベル(地方によってはスコップ?私は大阪の出身なものでデカイ方をシャベルと呼びます)を寝かせてはすに掘っていさます。

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敷石と周囲柱を仮置きして、周囲柱の角度と周囲線に合うか確認します。

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周囲柱が出過ぎている場合は、敷石が後退するようにさらに土を削り、引っ込んでいる場合は土を敷石の背面に詰めて敷石を前進させます。

ここは少しだけ足りていなかったので、土を少し入れて固めておきました。

バッチリ合ったようです。

敷石は水抜きのスリットを下にして入れます。

プロの方は出来栄えを良くする為に、角度等を細かく調整しますが、私は面倒くさいので高さが大体合ってればOKとします。

あまり細かい事は気にしません。

対面も同じく。

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番線の巻きからアンカー線2本と横線1本分を切り出します。

業者さんのようにリールが無いので長さが測れ無い為、巻き円の直径を測り一巻きの円周を計算し、適当に少し余裕を持って長めに巻数を数えて切り出します。

アンカー線・棚線・メッシュ線は#10を使用します。

業者さんが言うには、最近は全て#12を使用する方が増えているらしく(#12の方が細いので扱いも楽ですし、安くも済みます)強度も大丈夫らしいのですが、私としては#12では怖いですね。

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サンロックを組み立てておきます。

横線の片側は括り付け、片側はサンロックを取り付けて張りを調整出来るようににします。

これを付けておけば、後々棚線が緩んできても簡単に張り直す事が出来ます。

上手く出来た物で、入れる方向には動きますが抜ける方向には絶対に動きません。

故に、締め過ぎてしまうと二度と緩める事が出来ませんので注意が必要です。

組み立ては簡単で、本体横のスリットにU字線の切り欠き部分から入れて(切り欠きは2本が少しぐいちになっているので、少しズレても外れにくくなっています)、先端のストッパーまでスライドさせて完了です。

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分量外の単管パイプを用意してアンカー線を加工します。

アンカー線の片端をパイプに巻付けて、解けないように捻って輪っかを作ります。

周囲柱に取り付ける時に行っても良いのですが、半鋼線は非常に硬い為予め加工しておいた方が楽です。

出来た輪っかを90度くらい曲げます。

上をネックロック、下を巻付けクリップで取り付ける事も出来ますが、節約の為旧式の方法で行きます。(一つ数百円の資材でも数が多いので、あっという間に万単位になってしまいます)

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周囲柱の頭にアンカー線の輪っかを引っ掛けて仮付けします。

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横線と対面のアンカー線を同時に張る必要がある為、本来ならば締め機が3セットいるのですが、1セットしか無い為ラチェット式の荷締ベルトで代用しますが、強度が不足していますのでベルトの破断やフックの変形による外れに注意しなければいけません。

パンパンに張る為外れて跳ねると非常に危険です。

アンカー線の輪っかとアンカーにフックを掛けて周囲柱の高さを調節します。

横線を掛けて張っていくと、周囲柱が立ち上がって高くなるので、その分を見越して少し低めにセットしておきます。

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棚線の片端を周囲柱の頭に括り付けて、対面の周囲柱まで引っ張り、折り曲げて周囲線に引っ掛けておきます。

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締め機のワイヤーフック側を、周囲柱のなるべく高い位置に二重に巻付け(一重だと滑り落ちてきます)カムラー側を棚線に噛み込ませて締め込んでいきます。

ベルトが伸びて周囲柱が上がってくるので、目標の高さより少し上がったくらいで締めるのを止めます。(次にアンカー線を張ると又下がる為)

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余分な線をカットして、先端からサンロックを挿入し、周囲柱の頭部に引っ掛けます。

入れ過ぎると二度と出せ無くなり、周囲柱の頭部まで届かなくなるので注意します。

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挿入した番線の先端を軽く引きながら、工具等でサンロックを叩いて締まる方向にスライドさせて締め機を取り外します。

アンカー線を締めて固定すると、棚線も締まるのでここでは程々に締めておきます。

全て締めて緩い場合は、最後に締め直します。

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締め機のワイヤーフックをアンカーに、カムラーをアンカー線に噛み込ませて締め込んでいきます。

アンカーに番線を固定して締め機を開放した時に少し緩んでしまうので、その分を見越してきつめに締め込みます。

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締め込んだらアンカーに番線の先端を通して、たるまないように手で伸ばしながら先端を引き込み、折り曲げてクセを付けます。

外れないように手で結って、先端を折り曲げて固定します。

アンカー線の上部と棚線の括り付けた先端の余った部分は、邪魔にならないよう周囲線に巻付けておきます。

締め機を開放して取り外し、棚線とアンカー線の緩みを確認して、緩いようだと再度棚線を締めてサンロックを調節します。

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再度番線の締まりと棚面の高さを確認し、OKでしたら周囲柱がズレていないのを確認し、穴を埋め戻して、横線一例完成です。

一人で行うと、一日に5列ぐらいが限界ですねえ。

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半分以上張り終えました。

横から見ると周囲柱の頭の位置と、周囲線の位置がバラバラでガタガタですね。

このあたりがプロと素人の差ですね。

まあ実用性重視ですのでOKとしましょう。

荷締めベルトのフックがかなり変形してきました。

やはり700円のベルトでは強度が足りないみたいでダメですね。

横線が終了したら次は縦線を張っていきます。