Grape Fairies'blog ぶどう農家の一年

ぶどう農家の通年作業を綴るブログです。

ボルドー 来年の収穫に向けての第一歩

予防も残すところ今回を含めて後2回、収穫前最後の予防である二回目のボルドーを実施します。

この予防は今年の収穫物や木に対してと言うよりは、もう来年に向けての第一歩と言う感じだと思います。

ここから来年の収穫に向けての作業はスタートを切ると言う事になります。

付着力の非常に強い除菌剤で(房には必ず袋を掛けた後に行います!)、主にべと病・さび病など(共に葉を弱らせてしまう病気みたいです)を予防し、早期落葉を防ぎます。

ぶどうの木は、収穫後くらいから来年の活動に向けて養分を貯め込んで行き、来年の展葉5枚位の時期までこの貯蔵養分を利用して活動をし、それ以降は他の植物に同じく光合成で賄います。

その手助けとして礼肥や基肥なども行いますが、やはりメインとなるのは葉で光合成して作り出した養分になります。

なので、早々と落葉させてしまう事は、来年の生育に対して非常に不利な方向に働いてしまう事になります。

一回目は袋掛け後の7月中旬に行い、2回目を梅雨明け後の8月上旬に行います。

しっかりケアして、しっかり貯金させてあげましょう!

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ICボルドー66Dを使用します。

入り量5kgです。

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少しドロっとした液体ですので、こぶしを押し付け、手で揉んでして固まっている薬液をほぐします。

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ローリータンクに水を貯めます。

希釈倍率は50倍ですので、250Lの水を入れます。

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混和し難い薬液なので、タンクに投入する前に予め倍量の水で溶いておきます。

10Lのバケツなので、2回に分けて。

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別容器で溶いた薬液をタンクに投入し、良く撹拌します。

なかなかヘビーな色です。

展着材は不要なようですが、私は念の為通常通り25cc先に投入済みです。

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メリット赤が半分余っているので、ここで使ってしまいましょう。

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このようにそこら中青く染まりますので、必ず袋を掛けた後に行わないといけません。

軽トラにも青い点々がちらほら・・・。

昨年はお隣さんの収穫前の菊の葉を真っ青に・・・😱。

今年はどう対策するか悩んでいましたが、今年から別の圃場で栽培するようにしてくれたみたいです。

普段から野菜もよく頂いているので、今年もぶどうのお裾分けをしておきましょう😁。

これにて、収穫前の必須作業は全て終了です✌️。

私は短い夏休みに入るとします😁。

次回は苗木の育成管理PART Ⅲ the finalでお会い致しましょう。