高圧洗浄機でぶどう粗皮剥き その5
高圧洗浄機での粗皮剥きも残すところいよいよ最後の1本となりました。
最終は若い方のシャインマスカットです。
まだ剥く必要の無い若い木ですが、美化の為毎年行っています。
綺麗な木で栽培を行った方が気持ち良く、作業もはかどります。
残り2圃場のスプリンクラー セルフ工事分の資材は、来週位になるとの事なので、サッサと仕上げて行く事にします。
相変わらず今日も鬱陶しい曇天ですが、木や芽の状態も確認し易く風も穏やかで、絶好の粗皮剥き作業日和です。
土が泥濘んで非常に不快ですが、頑張って行っていきます。
なかなか乾かない一昨日の雨水と、洗浄機の水でドロドロベタベタ非常に足元は悪いです。
こびり付いた土で長靴の重さは2倍に・・・😭。
嘆いていても仕方が無いので、主幹から。
まだ若い木なので、昨日のオーロラと同じく剥き易く、サクサクと作業は進みます。
オーロラと同じくペロペロ剥がれて行くので、木の中身も殆ど露出する事は有りません。
この木は育成を早める為、下から苗木の新梢を2本伸ばして育成したみたいです。
あまり良く有りませんね。
本来は苗木から新梢を1本伸ばし、棚線まで伸びた時点で棚下30cm位で摘心し、そこから2本の副梢で分岐させて伸ばして行くのですが。
でもこの木の房はまだあまり大粒にはなりませんが、とても甘く美味しい実を付けます。
しかも何故か熟れるのが早いので、まだシャインが出回らない盆前から販売する事が出来るのでとても重宝しています。
これも同じく亜主枝の重なった箇所、支柱との間、分岐等々サクサク綺麗に剥けて行きます。
私は吊り紐に安いマイカー線を使用しています。
ビニールを止める時に使用するマイカー線程の強度は有りませんが、ナイロン紐や紙紐よりは大分強度は高いと思われますが、それでも時折吊り紐は弾け飛んで行きます。
吊り紐が外れて亜主枝がぷらぷらになると、洗浄機の水圧で亜主枝が揺れ非常にやり難い上、噴射水の当たる位置がブレて、有らぬ箇所に当たって芽を飛ばしてしまったり、支柱にぶつかって傷付けたりするので、作業中に面倒くさいですがすぐに固定した方が良いと思います。
私も頭では分かっているのですが、作業を止めてガンを置き、紐を取りに行くのが面倒でついついそのまま行って失敗しています。
仕上げの粗皮剥き後に、吊り紐は全て交換する予定です。
一昨年前に伸ばした延長枝です。
若い枝で皮が薄いので一見剥き易そうに思いますが、手作業で行うと非常に困難で私は一番嫌いです。
しかしこんな箇所も、洗浄機の手に掛かればスイスイと作業は進みます。
と言う訳で、約3時間弱にて仕上げもほぼ要らない位まで綺麗に仕上がりました。
全ての木の作業を終え改めて思いますが、これは本当に素晴らしい機械です。
何せ一週間から十日の作業時間が、僅か数時間に短縮されるのですから。
私はかつて、自動車整備工場を営んでいた関係上、これまで様々な機械工具に精通して来ましたが、これ程機械の恩恵に感動した事は有りません。
一つだけ不満を上げるならば、噴射圧力の確認と調整です。
そう頻繁に行う訳では無いのでまあ良いのですが、圧力計が本体に付いていますので、確認調整を行う際本体まで戻らなければならないのはまだ良しとして、噴射状態でしか圧力値が指示されませんので、長くて癖の付いた扱い難い吐出ホースを引きずりながら、いちいちガンを持って戻らなければなりません。
その上、調整ダイヤルを回すには片手でガンの噴射操作をしなければならず、ゲージとダイヤルが本体の低い位置に取り付けてあるので、不安定で非常に作業がし難いです。
女性の方や力の弱い方ですと、ガンの反動で弾かれて少し危険かと思われます。
後は巻き取りリールを付けて頂ければ、もう言う事は有りませんが・・・、高圧の耐圧ホースですので散水ホースなどと比べると重くて硬い為、片付け時のホースの巻き戻し時に捻れを直すのがかなり面倒です。
地方によるかもしれませんが、ぶどうの本作業のシーズンはゴールデンウィーク開けくらいから本格化します。
冬に汚れる仕事をこなす為、冬の間軽トラは結構ドロドロになりますので、私は毎年シーズン前に軽トラをピカピカに磨いて気合を入れ直します。
今年はコヤツで軽トラを綺麗にしたいと思います。
それまで暫しコヤツは休息となりますので、ドロドロになってしまった洗浄機を綺麗にし、念の為タンクとキャブ内の燃料を空にしておきます。
自身を自身で洗う事が出来るので良いかと思いましたが、噴射の勢いで注意書きやメーカーなどのステッカーが見事に吹き飛んでしまいました。
時すでに遅しですが、エンジンポンプの汲み上げ水で洗うべきでした。
井戸水ですので、タンク内に結構な土砂が混ざりますので、ディスクフィルターも分解洗浄しておきました。
勿論タンク内も洗い流して綺麗にしておきます。
今回延べ約15時間程稼働させましたので、エンジン及びポンプ内部に初期馴染みによる金属スラッジがかなり出ていると思われますので、次回の洗車使用後に双方共初回のオイル交換を実施したいと思います。
機械を長持ちさせるには、やはり定期的なメンテナンスが重要です。
粗皮剥き仕上げ及び吊り紐の交換、2圃場のスプリンクラー施工、スプリンクラー の調整、育成若木の剪定、芽傷処理、メリット剤塗布、苗木の定植、ビニール張り、除草とシーズンスタートまでまだまだ仕事は山積ですが、頑張って一つ一つ着実に行って行きたいと思います。
余談ですが、本日農協より恐怖の棚工事の請求書が届きました。
ぶどう棚の施工費は高過ぎますね😤!
資材費は普通に農具店等で購入するより安いのですが、施工費は作業内容を見る限りとても納得出来る物ではありません。
作業員の方を悪く言うつもりは有りませんが、2名1日半作業で到底弾き出される金額では有りません。
ぼったくりと言っても過言ではありません。
施工業者が少なく(岡山県には2件のみ)、独占的なのも一つの要因でしょうが・・・。
更にその一部が、対応が悪く何もしない農協に流れてると思うと益々腹立たしい限りです。
今回は小額とは言え補助金を頂くので、農協を間に入れるのは致し方有りませんが・・・。
全ての農協体制、農協職員が悪いとは思いませんが、少なくとも私の知る限りの農協はとてもじゃ無いですが信用信頼のおけるものでは有りません。
施工業者、請負い業者と交渉し、見積もり額より約26万円の値引きを引き出しましたが、まだまだ納得できる額では有りませんね!
何処がせしめているのかは分かりませんが、是非改善して欲しい物です。
全く、大人しく言いなりに支払うと馬鹿を見ます。
と言う訳で、今回のぶどう棚の新設工事のトータル費用を、フル業者資材フル業者施工の一番最初の見積もり額からすると、凡そ半額に抑える事が出来ましたのでまあ良しとしておきます。
来冬は圃場2その次の冬は圃場3と、棚の建て替えを計画していますが、今回で作業行程を理解しましたので、次回からは隅柱起こし周囲線張りから全て自分で施工し、資材のみ請負い業者に発注する予定で現在見積もり中です。
アンカーはまだしっかりしてそうなので、そのまま使用するつもりにしています。
アンカーは後から別途打ち直す事も可能ですから。